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副鼻腔炎ってどんな病気?④

副鼻腔炎について、耳鼻咽喉科医長 白取 謙一医師が4回にわたってお伝えします。

最終回は、近年増加傾向にある「好酸球性副鼻腔炎」について説明します。

「好酸球性副鼻腔炎」について

近年では好酸球というアレルギー反応に関わる細胞が鼻副鼻腔に多く出現する「好酸球性副鼻腔炎」が増加傾向にあり、注目されています。


従来の副鼻腔炎に比べ難治性で再発もしやすく、両側の鼻の中に多発性の鼻たけ(ポリープ)ができ、頑固な鼻づまりが続く、匂いがしない、喘息を合併したりすることなどが特徴です。


疑われる場合は血液検査や鼻たけの生検(一部をつまんで取って顕微鏡でのぞいて調べる)なども行います。

治療法はステロイドが最も有効ですが、ずっと服用するのは副作用が心配なので症状が軽快したらいったん終了します。

しかし、かぜの感染などにより鼻たけが再び大きくなり、悪い状態に戻ってしまいます。


手術を行うと鼻たけが摘出されるので、鼻づまりは解消されます。

しかし手術後6年間での再発率は約50 %といわれており、大半はすぐに鼻たけが再発します。

手術後も鼻の処置やステロイドの内服をからめながら治療し続けますが、大変根気がいる病気です。


副鼻腔炎の多くは鼻かぜなどの急性炎症をくり返したり、放置することによって起こると考えられています。

手洗い·うがいをして清潔に気をつけ、バランスのとれた食生活をおこない、かぜをひかないように注意しましょう。

また副鼻腔炎は急性期(初期·症状が強い)のうちに治療すれば軽くすむので、速やかに耳鼻科を受診しましょう。


(連載おわり)

※「しんぶん赤旗」2019年1月30日付より(毎週水曜日に掲載されている最終回です)

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