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院長ごあいさつ

院長のご挨拶

院長のご挨拶

勤医協札幌病院 院長 尾形和泰

勤医協札幌病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。


北海道勤医協は今年1月、創立70周年を迎えました。
戦後の荒廃と混乱期、飢餓と貧困、病気に苦しむ人々があふれる中、私たちは「すべての人間は生まれながらにして平等であり、お金のあるなしで受けられる医療やいのちに格差があってはならない」という理念をもち、札幌、余市、浦河の3つの診療所からスタートしました。

勤医協札幌病院は「白石診療所」として開設され、ここ菊水地域で69年間医療を継続してきました。


「無差別・平等」の理念とともに、「患者の立場にたった親切でよい医療」「病気の原因を生活と労働の場から科学的にとらえる視点」「いのちや健康に関わる社会問題へのとりくみ」を心がけ、実践しています。
地域のみなさまからさらに期待される病院となるよう頑張ってまいります。


昨年9月の胆振東部地震では、経験したことのない大きな揺れと長時間にわたる停電に見舞われました。
幸いに当院は建物被害がなく、自家発電のもと限られた診療機能ではありましたが、入院患者さんの安全確保と緊急入院の受け入れ、外来での臨時診療をおこなうことができました。
また、地域の避難所を訪問しての医療相談にとりくみ、近隣住民の方々の一時避難所としても施設を開放しました。

深夜から病院に駆けつけてくれた職員をはじめ、勤務者の食事の用意や子どもたちの臨時保育に協力いただいた地域の友の会のみなさんの力が大きかったと実感しています。深くお礼申し上げます。


今回の震災は、災害への備えと地域における病院の役割についてあらためて深く考える機会となりました。
当時をふりかえりますと、もっともっとやるべきことがあったのではと反省しています。
今後は、町内会や福祉のまち推進センターのみなさんと協力しながら、災害に強く安心して暮らせるまちづくりの実践に貢献していきたいと考えています。
また、地域のクリニックや医療機関、介護・福祉事業所とも連携しながら、住民のいのちと健康を守る役割を発揮していきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

H30.12月までのあいさつ

H30.12月までのあいさつ

勤医協札幌病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。


当院はここ菊水地域で、白石診療所の時代から68年間医療を継続してきました。つらぬいてきたことは「無差別・平等」の理念であり、「患者の立場にたった親切でよい医療」「病気の原因を生活と労働の場から科学的にとらえる視点」「いのちや健康に関わる社会問題へのとりくみ」です。歴史と理念を受け継ぎ、地域からさらに期待される病院となることを目指しています。


私たちが今年度実施する医療活動をキーワードで表現すると、「高齢者に寄り添う」「若い世代に選ばれる」「貧困や孤立からいのちを守る」病院づくりです。


高齢化に加え、貧困や格差が拡大する社会の中で「自己責任」論が広がり、「費用が心配でこどもを産めない」「お金がなくて病院がかかれない」といった健康格差が深刻です。診療現場ではこどもの健康問題、妊産婦さんや高齢の方の生活問題などで深刻な事例を目のあたりにしています。


当院は世界保健機関(WHO)が進めている国際的な病院ネットワーク「HPH(ヘルス・プロモーティング・ホスピタル=健康増進活動拠点病院)」に北海道で初めて加盟しました。日常の診療活動では生活習慣病の発症や重症化、がんの早期発見を重視し、禁煙外来や療養指導、毎月開催している医療講演会、地域や学校での出前授業や健康相談会など旺盛に取り組んでいます。


また当院では医療費の減免または免除を行う「無料・低額診療制度」、出産や入所費用の全部または一部の援助を受けることのできる「入院助産制度」を利用できる医療機関です。これからも地域住民が健康で主体的に生きていくための支援を行い、赤ちゃんから高齢者まで全ての世代の健康を守り続けます。


昨年度は地域包括ケア病床を導入し回復期リハビリ病棟を増床しました。また地域で訪問診療に取り組んでいる医療機関との懇談会やクリニックの先生を訪問させていただくなど、地域連携を進めることができました。今後も地域の医療機関や介護事業所から積極的にご紹介、ご相談を受ける体制を築いていきます。


これからも全職員が一丸となって、かかりやすい病院、魅力ある病院づくりにまい進する所存です。どうぞよろしくお願いします。