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お知らせ

札幌白石健康友の会による「地震後アンケート」結果について

2018.12.17(月) 友の会活動報告

札幌白石区菊水地域「防災対策のための地震後アンケート」を実施

友の会員さんと職員が元気よく訪問に出かけました。

勤医協札幌病院をはじめ、白石区の菊水地域にある北海道民医連事業所と札幌白石健康友の会は、毎年9月から11月までの2ヶ月間、地域訪問行動を行っています。

今年は友の会員を対象に9月1日より「生活実態アンケート」を開始していました。

しかし9月6日に発生した地震と長時間の停電を受けて、「安心して暮らせるまちづくり」の一環として、防災対策を地域のみなさんといっしょに考えるため、地震直後の住民の不安や心配ごとなどを聞くアンケートに内容を変更し、地震の3日後から地域の全戸を対象に地域訪問を再開しました。

同時に調査前には、菊水福祉の街づくりセンター役員や近隣の地域町内会長に、今後の地域の防災に役立てるためにアンケート用紙を持って全戸訪問をおこなうことなど、調査の趣旨や方法などを伝え協力をお願いしました。

地域町内会などからは「結果が出たら教えてほしい」と報告を求められました。また、地域に出かけてアンケートの趣旨を伝えると、ほとんどの方が快く応じてくれました。

539人がアンケートに協力してくれました。その特徴を報告します。

アンケート結果について

調査の内容

□調査項目 性別・年齢層・家族構成・住宅の種類

 ①今の不安、困っていること。必要な手助け

 ②地震直後行ったこと

 ③地震直後に困ったこと

 ④いつごろ復旧したか

 ⑤避難所の利用について

 ⑥日頃に災害の備え、など

□調査期間

 9月10日から10月31日 

□調査地域

 主に、札幌市白石区菊水地域


回答者とその特徴

□回答数

 539人

□性 別

 女性371人(69%):男性168人(31%)

□年齢層   

 20代以下 19人(4%)

 30代 22人(22.4%)

 40代 22人(22.4%)

 50代 37人(37.7%)

 60代 114人(21%)

 70代 174人(32%)

 80代以上 129人(24%)

 不明 23人(23.4%)

□家族構成

 単身 154人(29%)

 夫婦のみ 156人(29%)

 その他 205人(38%)

 不明 23人(23.4%)

□住宅の種類

  一戸建て 307人(57%)

 アパート・マンション 23人(43%)


地震直後に困ったこと 電気が一番

「地震発生後、困ったことは何ですか」(複数回答可)の質問には、「電気」が451人で一番多く、次は「電話」114人、「水道」91人、「風呂」43人、「トイレ」41人、「飲食」32人、「ガス」21人の順でした。

困ったことはないとの回答は58人でした。

この結果は、全停電による被害が大きかったことを示しています。


停電による断水被害

水道が使用できなかったと回答は108人で、回答総数の20%に当たります。

特にマンションなどの上層階に水道が届かなかった世帯が少なくありませんでした。

232人のうち92人(約4割)で断水しました。

断水は、風呂に入ることや水洗トイレの水を流すこともできず、飲食に影響しました。

断水しなかった公園の水を溜めて対応した人もいました。


少なかった避難所の利用

「避難所に行きました」の質問には、利用したのはわずかに9人でした。

その理由は、「電気・水道が使えない」「不安」「さみしい」「食事がない」などでした。

一方、利用しなかった人は519人で、「行かなく生活できた」が412人(73%)でしたが、「避難所があるのを知らなかった」が22人、「避難場所が遠い」17人、「避難所の設備に不安や不満があったから」が12人、「歩行が困難」が7人など利用したくてもできない人もいました。

避難所の周知や設置場所、設備などの課題が明らかになりました。


地震後増える災害の備え

災害に対する備えについての質問には、地震後から備えた人が250人(46%)で、以前から備えていた人62人と合わせると、312人で約6割が備えていました。

また、今後備えたい人が46人で、防災の意識が広がったことがうかがわれます。

地域といっしょにまちづくり

アンケート訪問に参加した札幌病院の職員は、「アンケートした方に『初めての事だから、怖くて、怖くて。来てくれてありがとう』と訪問したことに大変感謝され嬉しかった」、友の会員も「近所同士のつながりがないと、声をかけてくれる人もいないから不安がつのるよね」と地域の実情を改めて感じたとの感想がだされました。

札幌白石健康友の会の事務局長の千葉ひとみさんは、「アンケートの結果からいろいろな課題が明らかになりました。地域には高齢者の単身世帯や夫婦世帯も多く、経済的に困窮している方もいらっしゃいます。さらに分析して、今後もより一層、地域と繋がりを強め、『安心して住み続けられるまちづくり』の活動を地域とともに進めていきたいと思います」と話しています。