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4月開催報告「健康の社会的決定要因について」

尾形院長がマイケル・モーマットの著書「健康格差」を紹介しつつ、貧富の格差と健康との関連についてお話をしました。

当日は、30名の方に参加していただきました。


「生活習慣病」などと言うと個人の責任が大きいかのように感じてしまいますが、実際には「社会的格差や貧困、他の人とのつながりが無く孤立した状態など“社会的な要因”が不健康な状態や病気の要因」となっています。

劣悪な環境がその後の健康に影響を及ぼす例として、妊娠中から生後1年頃までの子供の発育状況が、成長後の心臓病や糖尿病の危険因子の1つとなっていることをお話しました。


貧困な環境で育った場合、そうでない場合よりも整った教育環境が与えられる機会が乏しいため、学習能力に差が生じやすく、進学や職業選択にも影響し、成人後も低所得に陥りがちです。


経済的理由による健診未受診や受診の抑制の影響については、社会的経済的に不利な方にがん・循環器・2型糖尿病などの罹患率、死亡率が高いという欧米での研究結果も報告もされています。


講演の最後には、老年期を健康に過ごすには社会的に孤立をしないことが大切であり、「友の会活動を通して人とのつながりを持つこと、特に役員さんとして主体的に関わっていただくともっとよいですよ」とのお話があり、参加した皆さんも笑顔で講演を終えました。

白取医師の冗談をちりばめた軽妙な語り口に、参加されたみなさんは笑顔で話を聞いていました。めまいに悩まれている方が多いようで、たくさん質問がだされ、白取医師が丁寧に答えていました。


 

ふわふわめまいで何年も悩んでいる。どうしたら良いですか


長期化すると治っていても精神的に不安になる方もいます。耳鼻科のリハビリで症状の良くなる場合があります。

下を向いていて急に立つとめまいがする。また頭の中で雑音がする。

そのような場合はまず血圧の変動を測定します。雑音が耳鳴りなのかは調べないと分からないが加齢等により聞こえが悪くなると耳鳴りが強く感じることがあります。
20年前に耳石によるめまいでリハビリをして良くなった。いまの治療もリハビリ中心ですか
リハビリで動くことにより、耳石が本来の位置に戻れば良くなるのでリハビリが一番です。

普段は大丈夫だが布団に入ると地球儀を回すようなめまいを感じる

それ以上の症状がなければ心配ない。大変でもできるだけ寝たり起きたりの運動をしたほうがよいでしょう。


 

 

など他にも多くの質問が出されました。

 

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

6月の医療講演会

6月の医療講演会

6月は、

6/20(水)14時~15時 菊水ビル4階・大会議室


産婦人科 西岡 利泰医師による「子宮脱について」です。


参加は無料です。どうぞお気軽にお越しください。