おたふくかぜ
《症状と治療》
おたふくかぜは、耳(耳たぶ)のすぐ下にある耳下腺がはれる病気です。70%位は両側がはれます。片側しか、はれない時には、おたふくかぜとは違う病気のこともあります。反復性耳下腺炎、化膿性耳下腺炎などです。あごの下にある、顎下腺がはれることもあり、この時は左右のあごの下に、うずらの卵の大きさに、はれているのが分ります。
治療は、痛みが強ければ、痛み止めや、湿布を使います。刺激の強いもの(特にすっぱいもの)や固いものを食べると痛みが増すことがありますので、レモンジュースなどのすっぱいものは避け、薄味にして、柔らかい消化のよいものをとるようにしましょう。
《潜伏期間》
おたふくかぜは、感染してから発病するまでの潜伏期間は2〜3週間(平均18日)です。はしかの様に、せき込んで、ウイルスを大量にばらまきませんので、おたふくかぜの子どもと接触したからといって、必ず感染するとは限りません。不顕性感染(ウイルスが体に入っても症状がでない)も30〜40%あります。
おたふくかぜは、はれが始まる1〜2日前から、はれている間は人にうつします。平均7日は、休む必要があります。
《合併症》
まれに(40人〜50人に1人)髄膜炎を起こすことがあります。頭痛、嘔吐、熱などが続く時は、受診して下さい。成人は15〜35%は睾丸炎になりますが、完全な不妊症になることは、まれです。
ごくまれに(1万5000人〜2万人に1人)難聴(耳が聞こえなくなる)になることがあります。多くは、片方の耳です。体がグラグラして歩けないとか、耳鳴りがする時は難聴の初期症状かもしれません。特に治療は、ありませんので、予防するしかありません、ワクチンを受けましょう。
《予防》
予防は、ワクチンです。おたふくかぜの子に接触してからでは間に合いません。集団生活に入る前に打っておくようにしましょう。きわめてまれに、ワクチンによる無菌性髄膜炎がありますが、自然のおたふくかぜは、40〜50人に1人以上髄膜炎にかかりますので、それに比べればワクチンによる髄膜炎の頻度は、はるかに低いようです。もし心配であれば医師によく相談して下さい。