皮膚科より

「しみ」について
   
「しみ」は皮膚にメラニン色素が過剰に存在するためにできる色素斑です。一言で「しみ」といっても、色々な原因・種類があります。

●「しみ」の原因

しみの原因はなんといっても紫外線です。皮膚に紫外線をあてると、紫外線から皮膚を守るためにメラニン色素が沢山作られて蓄積し、しみができます。紫外線以外にもストレスや過労、女性ホルモン、不規則な生活やタバコ、皮膚をこする刺激なども原因になるといわれています。

●「しみ」の種類
  • 肝斑・・頬・眼の下・鼻の上などに左右対称性にみられます。成人女性に多く、妊婦との関係が強いと考えられています。
  • 老人性色素斑(日光黒子)・・露光部に出現する境界がはっきりとした円形の茶色斑です。中年以降のほとんどの方にみられます。
  • 雀卵斑・・俗にいう“そばかす”。両側の頬に多くみられ、5歳頃から徐々に増加する小型の色素斑です。
  • 炎症後色素沈着・・やけど・けが・にきび・かぶれなどの跡が色素沈着となったものです。
  • 遅発性両側性太田母斑様色素斑・・おでこの左右両端や眼の下から頬にかけて対称性にみられる数 mm の茶褐色〜青褐色の色素斑です。

●「しみ」の治療

「しみ」の治療としてあげられる代表的なものには、美白剤の使用、ケミカルピーリング、内服、レーザー治療などがあります。
 ハイドロキノンなどの美白剤やケミカルピーリングは大体の「しみ」に効果があるといわれており、当科でも取り扱っております。レーザーも多くの「しみ」に効果がありますが、肝斑の場合はかえって色が濃くなり禁忌とされています(当科では行っておりません)。内服ではビタミン C を使用することが多く、他に肝斑の場合はトラネキサム酸の併用も効果があるといわれています。

 以上のように「しみ」には色々な原因と種類があります。「しみ」を作らないためにも、これ以上ふやさないためにも、一番重要なのは紫外線から肌を守ることです。紫外線は夏場だけではなく1年を通してふりそそぎ、窓ガラスを通して部屋の中にも届きますので、毎日の日焼け止め使用と、帽子や日傘の使用で紫外線からの防御を心掛けるとよいでしょう。

皮膚科医師 高橋雅子



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