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◎みずぼうそうの話し
水ぼうそうは、空気感染ですので感染力は強く、同じ保育園などにいると、免疫がないとほとんどの人がうつってしまいます。潜伏期(接触してから症状が出始めるまでの日数)は2〜3週間ですが、早いと10日くらいのこともあります。
赤いぶつぶつ(紅斑)、盛り上がった発疹(丘疹)、水ぶくれ(水疱)、かさぶた(痂皮)と次々と変化する発疹が特徴です。ほとんど全部の発疹が、かさぶた(痂皮)になるまで約1週間かかりますが、それまでは感染力がありますので、保育園・幼稚園などは休まなくてはいけません。
一番の症状はかゆみです。
ひっかくとブトウ球菌などの細菌が繁殖して、とびひ(伝染性膿痂疹)になることがあります。
爪は短く切り、入浴できないときも、下着はこまめに取り替えましょう。
◎治療の基本は、かゆみ止めの塗り薬と飲み薬です。
抗ウイルス剤といって、水ぼうそうのウイルスが増えるのを抑える薬があります。
症状が出始めて、24時間以内の、発疹があまり増えない時期に飲み始めると、症状を軽く抑える効果があります。ひどくなりそうな人などに使う事があります。
ひどくなりやすい人は
@アトピー性皮膚炎や乾燥肌があり、肌の弱い人
A1歳未満や7歳以上のこどもや成人
Bきょうだいで後からかかった場合
C大量のステロイドホルモンなどの免疫を抑えてしまうような薬を飲んでいる場合
D赤ちゃんが生まれる5日前から生まれて2日後の間にお母さんが水痘にかかった場合
などです。
抗ウイルス剤は、このような場合や、お母さんが仕事をしていて、一日でも早く治し保育園に預けたい時などにも、使うことがあります。
予防は水痘ワクチンです。1歳を過ぎれば受けることができます。
水痘は、まれに小脳失調症といって、高熱が出て、ふらついて座る事も出来なくなる病気や、脳炎なども起こす事があります。成人では重症の肺炎や肝炎などを起こす事がありますので、是非ワクチンを受けてください。
接触してからでも72時間以内なら有効です。
ただしワクチンを打っても、2〜3割は軽くかかることがあります。
料金は任意接種ですので、約8000円〜10000円と値段が高いのが難点です。
水痘のウイルスは、治っても身体の神経に潜んでいて、何年・何十年して肋間神経などに沿って、痛みの強い発疹の出る帯状疱疹になることがあります。
1歳前に水痘にかかると、将来、帯状疱疹になりやすいと言われています。
特に、高齢の方は頑固な神経痛が残ることがあります。
最近では、この帯状疱疹の予防に水痘のワクチンが有効である事が分かってきています。
将来は40歳位になったら、帯状疱疹を予防するために水痘のワクチンを打つという時代が来ると思われます。
その他に、予防として、ワクチンが間に合わないときには、水痘の症状が出ると予想される何日が前に抗ウイルス剤を飲む方法もあります。ただし、これは保険がききませんので、大きなイベント(修学旅行・受験)を控えて、どうしてもと言う時に限られるでしょう。
医師 辰巳 研一